ミドリフグとは
【生息地】
ミドリフグは、インド、インドネシア、スリランカ、タイ等の東南アジア地域に生息する
汽水の熱帯魚。英名はgreen spotted puffer
【外見】
ミドリフグの外見の特徴は体表にウロコは無く、背部と体外部は黄緑色で黒い斑点があり、
腹部は、白色で触ると若干ザラザラしている。
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【入手方法と値段】
主な入手場所は熱帯魚店やゲームセンターのUFOキャッチャー。
※UFOキャッチャーは春から夏にかけて置かれていることが多い(熱帯魚の為、秋〜冬は見かけない)
いずれも入手時の大きさは約3cm程度の幼魚が多い。
店舗で販売している値段は260〜800円位。UFOキャッチャーなら1PLAY 100〜200円。
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赤 電源タイプ 黒 電池タイプ
赤いUFOキャッチャーは黒い物より3倍以上高い・・・まるで赤い彗星・・・
【成長】
ミドリフグは自然下で体長約15cm位、飼育下で7〜10cm位まで成長するといわれているが、
とある身体の特徴があると(詳細は定かではない)通常のミドリフグの2倍位成長するらしい。
この2倍フグはミドリフグの亜種(サヴァヘンシス)と言われている。
詳しく知りたい人は「yahoo」や「google」で「巨大 ミドリフグ 特徴 サヴァヘンシス」などの
キーワードで検索して下さい
●成長イメージ
【飼い方】
ミドリフグは混泳には向かない魚なので、ネットや本でも単独飼育を勧めている。
理由は気性が荒く雑食性の為、自分より弱い魚や貝をかじったり、食べたりするからである。
余談だが、フグより強い魚を入れるとどうなるか?
自分より強い魚がいた場合、フグは自己防衛の為にプクッと体を膨らます。
逃げ場の無い水槽内でずっと体を膨らまし続ける事は非常にストレスがかかり、
それが
頂点(エクスタシー)に達すると、
猛毒のテトロドキシン(通称メガンテ)を放出し、
水槽内の魚が全滅してしまう恐れがある。
(毒を持つ)フグより強い魚を同一水槽内に入れるのは止めたほうが良いだろう・・・
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|| ミドリフグもフグの仲間なので、毒を持っている ||
|| ミドリフグもフグの仲間なので、毒を持っている ||
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|| ∧∧ 。 ||
|| ( ,,゚Д゚)/ はい、ここは大事な所なので2度言いましたよ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/  ̄ ̄ ̄./| lヽ________________
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|____|/ | アクアリウムオーナーズマニュアル参照
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ミドリフグを飼育する場合、ミドリフグより強い(大きい)肉食系の魚と混泳させたり、
水槽から飛び出したミドリフグ※を誤ってペットが食べないように水槽にフタをしましょう。
※奴らはファインディン○ニモの如く、水槽から脱走を試みようとしています。
水槽のフタの隙間からの脱出報告もあるので、隙間も網などで塞いだ方が良いでしょう。
【複数飼いの注意点】
フグ類は同種の魚であれば同一水槽内での飼育も可能であるが、フグ同士が喧嘩をする場合
強いフグが鋭い歯で弱いフグのひれ等をかじったりするので、弱いフグが隠れるための
人工水草やサンゴ岩などを置いてフグが隠れる場所を確保してあげる必要がある。
喧嘩がひどい場合は隔離することも考える。
※ミドリフグにの○太とジャイア○みたいな力関係ができてしまうと、の○太フグが
ジャイア○フグの隙を見つけエサを食べていると、ジャイア○フグは
「俺のエサは俺の物、お前のエサも俺の物」と言わんばかりに自分が食べているエサを
ほっぽり投げて、の○太フグのエサを強奪しにいきます。
エサを奪われたの○太フグは、ジャイア○フグがほっぽり投げたエサを食べに行き、
ジャイア○フグがそれを見つけ・・以下同文。
エサがなくなるまでその攻防が続く・・・
●イメージ
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| \__/ / < 俺の物は俺の物、お前の物も俺の物
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家のフグは飼育当初、の○太とジャイア○みたいな力関係でしたが、次第に
映画版のジャイア○
みたいにいい奴になり、1匹のエビを取り合わずに交互に食べる位仲良くなりました。
このケースを見る限り、フグ同士であれば混泳可能だと思います。
●イメージ
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r' ,v^v^v^v^v^il / ヽ
l / jニニコ iニニ!. / 一 緒 に l
i~^' fエ:エi fエエ)Fi ! エ ビ を l
ヽr > V ! 食 べ よ う l
l !ー―‐r l <. じ ゃ な い か l
__,.r-‐人 `ー―' ノ_ ヽ /
ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i \_ _ノ
ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \  ̄ ̄ ̄ ̄
ヾV / ! /.入
※注:きれいなジャイア○
「あのAAどこ?」参照
【エサ】
雑食性の為、人間が食べる物でも食べます。
普段は魚貝類、人工飼料、冷凍アカムシ、クリルなどをローテーションしてあげた方が栄養が
偏らなくて良いと思います。
塩気のある食べ物をあげると体が黒ずんだのであげない方が良いかも知れません。
ex.塩鮭、缶詰の魚類
フグの歯は年々伸び続け、伸び過ぎると餌を食べるのが困難となり最悪の場合は死んでしまうので
定期的に歯を切ってあげる必要があります。
水槽内にサンゴや貝を入れておくとそれらをかじることによって、歯の伸び過ぎを防止できる
場合もあります。
【飼い方】でもふれましたが、ミドリフグは雑食性で、貝類やエビ類を同一水槽内にいれると
食べてしまいます。(コケ対策にヤマトヌマエビを水槽内に入れたらミドリフグが全て食べて
しまったと言う報告がある)
これを利用し長い間外出する場合、ヤマトヌマエビを入れておくとお腹が減った場合
勝手に食べるので、数日間であればほったらかしにも出来る。
【飼育環境】
短期間であれば淡水でも飼育可能だが、長期間飼育するには汽水~海水環境でないと難しい。
野生ミドリフグの幼魚期は河川と海水が少し混じる中流〜河口付近に生息し、
成魚期は海水と河川の水がより多く混じる河口付近に移動すると思われる。
これに合わせてミドリフグを飼育する場合、幼魚期は薄めの汽水で飼育し、
成長するにつれて徐々に汽水の濃度を濃くした方が良い。
が、アクアリウムの本によると海水魚と同様に飼育した方が状態が上向くらしい。
比重を1.020にして飼育した場合、体の発色が良くなり白点病などの病気になりにくく
複数飼育を行っても争いを起こすことが減り、ストレスが軽減される様である。
なお、塩分濃度をあげる際は急激にあげると体調を悪くしてしまう為、段階的にあげる様にする。
【繁殖】
飼育下ではミドリフグの繁殖は難しいとされている。
しかし、水槽内での繁殖も確認されており、卵はオスが保護しているようである。
ミドリフグとは(まとめ)
自然環境化のミドリフグ |
生息地 |
・タイ、スリランカ、マレーシア、インドネシアなど |
種類 |
・汽水熱帯魚 |
大きさ |
・10cm〜20cm |
水質 |
・海水に近い弱アルカリ性水質を好む
・汽水域に生息する ・24〜28℃が適温
|
特徴 |
・幼魚期は主に汽水域で活動
・成魚期は主に海水域で活動
・鋭い歯を持ち貝類などを食べる(肉食系) |
飼育環境下のミドリフグ |
飼育環境 |
・水温は26℃前後
夏季は水温が30℃以上にならないこと
冬季は水温が22℃以下にならないこと |
大きさ |
・3cm〜15cm 位
飼育下では10cm位にしか成長しないとされているが
17cmを超えるフグも存在する。 |
エサ |
・冷凍赤虫
・クリル
・人工飼料(フレーク)
・魚貝類 |
飼育のポイント |
・中途半端な塩分濃度では飼育が難しい。
・海水魚として飼うと病気にもなりにくい。
・フグ類同士なら混泳可(同じ位の大きさが望ましい)
・他の魚との混泳は不可(捕食する)
・歯切りが必要になる場合がある
・底砂はサンゴ砂が最適
・複数飼いで喧嘩する場合、隠れ場所を作る |
水質 |
・アルカリ性(pH 7.6〜8.0)
・硬度dH15゜
・汽水 (比重の目安 1.004〜1.010)
海水とほぼ同じ1.020付近の方が調子が良くなるという説もある |
特徴 |
・気性が荒く単独飼育が適している。(複数でも可能)
・雑食性
・貝類は食べてしまう。
・成長するにつれ気性が荒くなる。
・水質が酸性に傾くと背中や顔などが黒ずむ
・水草を食べる習性がある。
・繁殖は難しい |
ホームページを作成するにあたり参考にした本やお勧めの本
フグの飼い方
フグの飼育方法専門の本
ミドリフグを飼育する場合一家に1冊は欲しい
アクアオーナーズマニュアル
かなり参考にさせていただきました。
脱素人にはもってこいです。
値段が高いのが玉に瑕
海水魚の飼い方ハンドブック
海水魚と飼育する場合、初心者の方はこれなんかいいと思います。